シックハウス症候群とは、建物を建てたり家具を製造する際に使用される接着剤や塗
料などに含まれる有機溶剤や木材をシロアリからの食害から守る防腐剤から発生する
揮発性有機化合物などが空気中に放出され、それらを吸引することによって起こる体
調不良のことです。倦怠感やめまい、呼吸器疾患などを引き起こします。シックハウ
ス症候群を予防する1番簡単な方法は、窓を開けて家の中の化学物質を含んだ空気を
外に出すことです。
建築基準法が改正され、居室には原則として換気扇などの機械換気設備の設置が義務
付けられました。機械換気だけでも空気中に漂う化学物質に対して効果はあります
が、窓を開けることによって更なる効果を期待できます。窓を開けて、空気中に漂う
シックハウス症候群の原因となる化学物質を室内の空気と一緒に外に排出しましょ
う。1回につき数分でいいので1日2~3回、換気をすると有効です。また、観葉植物に
は、シックハウス症候群の原因となる化学物質を吸収する働きがあります。
部屋に、インテリアをかねて観葉植物を飾れば、室内の空気をきれいにしつつ、部屋
をおしゃれに飾ることができます。お勧めの観葉植物は、サンスベリアです。建築材
などから出るホルムアルデヒドやアンモニア、クロロホルムを吸収分解してくれま
す。育て方も簡単で、水不足に非常に強いです。1週間水やりをしなくてもぜんぜん
平気です。ぜひ、シックハウス症候群対策として、観葉植物を飾ってみてください。