美しい花は土に植えられた状態で鑑賞することも楽しいのですが、日本流の生け花やヨーロッパで始まったフラワーアレンジメントのように室内で鑑賞できるようにしたスタイルもまた楽しいものです。
生きている花やみどりを利用してその場の雰囲気に合ったアレンジを作るのはある意味一瞬の美の追及とも言えるでしょう。
ただ生きている草花はどうしても時間の経過を経て変化してしまいます。
可憐なつぼみもどんどん開いてしまって、花はいずれ散るということになります。
瑞々しいみどりも元気がなくなっていきます。
その変化をも楽しむというのも一興ではあります。
生花はその美しい状態を保つためのメンテナンスも重要です。
こういったケアが簡単にはできない場所を飾りたいという場合に便利なのがアーティフィシャルフラワーです。
これは草花があるがままのように見える素材を使って作られたもので、科学的なものなので生花に対するメンテナンスのような手間が一切必要ではありません。
まず水を必要としないので、たいへん便利で水気を嫌う場所などには安全に利用することができます。
生花では数日が限度であるとされる美しい状態が半永久的に持続するという点も大きな違いがあります。
アーティフィシャルフラワーはほかの素材との組み合わせもしやすいというのが特徴です。
色についても生花では例えばバラは青い色のものはまだ作られていませんが、アーティフィシャルフラワーでは美しい青い色のバラも容易に作り出すことができます。
奇跡とされる青いバラを使うアレンジも不可能ではありません。
プレゼントなどに利用するときにも、生花はたいへんデリケートなものなので移送が難しいのですが、アーティフィシャルフラワーであれば不安なく送ることができます。
またプレゼントされた側にとっても水やりなどのケアが不要なので、面倒なく美しいフラワーアレンジを楽しむことができます。
生花には生花の一瞬の儚い美しさがありますが、忙しい現代にはアーティフィシャルフラワーがぴったりです。